ベてるな日々Archive

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雪景色3

月曜日になると先程の女性が電話をくれた。電話を受ける時に、まだ布団の中に居ると起床してあれこれやっていましたという印象を与えようと苦心した。電話の時間は決まっていたが、直前に目覚めた時は台所に行きコップに水を汲み、口の中を潤してわざわざ滑...
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雪景色2

セミナーハウスの2階の和室を会場にして皆ですき焼きを食べた。私はすき焼きを食べている間、横山譲さんと話をした。2014年3月に浦河日本赤十字病院の精神科病棟が廃止になるまで医療保護入院されていて、私が2012年9月20日から11月2日まで...
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雪景色

浦河教会の私の部屋の外は一面の雪景色で仲間や支援者の方々が朝7時半になると雪掻きをしていた。外に出ると外壁に接する雪は1メートルを超えていた。北海道の真冬は、道路にアスファルトの見える所がどこにもなく、一面が真っ白の雪に覆われる。車はブレ...
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海の思い出

私は3月になり誕生日を迎えた。大切なその日に親しい友人とドライブをしレストランに入った。広いレストランは居心地が良かったが、すぐ横の椅子に中年女性2人組が腰掛けると友人と2人の小上がりの空間の居心地がいささか悪くなってしまった。2人の中年...
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降りてゆく生き方6

そうこうしていて7時過ぎ、向谷地生良さんが電話を下さった。羽田空港から新千歳空港に到着され2階のエレベーターの横で待っているとおっしゃった。急いで行くと向こうから向谷地さんが手を振ってくれた。黒の高そうなコートがとても似合っていた。しばら...
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降りてゆく生き方5

7日目、私は睡眠時間が5時間程で朝7時位に目覚めたので朝御飯のトーストを焼いて口にほおばりまた名古屋駅にあるタリーズコーヒーに出向いた。やはり朝の店内はがらがらであった。パソコンを机の上に置き椅子に腰掛ける。3日連続で来たが居心地は良い。...
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降りてゆく生き方4

浦河べてるの家は「狂気内包性の共同体」と呼ばれる。そこで幸せに暮らす精神障害を持つ当事者に対しては「精神障害者が仲間と連帯して自己の組み換えに成功した姿」と専門家の方々はおっしゃっている。掴み取った幸福感覚が精神障害をきっかけにしている事...
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降りてゆく生き方3

移動を終えた次の日に両親と3人でお墓参りをし、3日目は外食をした。平日になってからは、なるべく名古屋駅の様な盛り場に敢えて行く様に心掛けた。5日目、私は朝6時半頃に眼が覚めたので名古屋駅の西口を出た所のビックカメラの横にあるタリーズコーヒ...
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降りてゆく生き方2

さて、我々統合失調症の当事者に現れる症状の一部を紹介する。急性期の症状ではないので新たな発見があるかもしれない。年が明け、私は普段は行かない、精神科ではない病院に掛かる機会があった。そこで1時間半程待ったにもかかわらず、掲示板に番号が出な...
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降りてゆく生き方

雪降る町を眺めて胸が躍るのは、北国に住み慣れてきた証拠であるか。大晦日、私達はべてるの家で夕御飯を戴き紅白歌合戦が始まる直前にカフェぶらぶらに移動した。カフェぶらぶらは普段は日中開店されているレストランであったが、大晦日は普段と様子を変え...
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