何の為の研究なんですか？

以前、パソコンのワードを一日６時間とかやっていたら、充実感は凄かったが、特有の症状みたいなのが出て来て、「ニンテンドー３ＤＳにした方が良いっすよ」と言われたので、ニンテンドー３ＤＳとソフトのドラゴンクエスト４を購入した。しかし、楽しみ方が分からなかった。パソコンのワードで深夜３時まで突っ込んで、インスタントのそばかうどんを食べて眠るのが浦河教会での生活で、べてるの家の事等を記したので、これを学会で教授に渡せば、歴史に名が残るという感覚で、ひたすら文章を書いた。浦河教会の横がべてるの家で、べてるの家で夕御飯を食べていて、午後６時２０分に夕御飯を食べ終わって、午後７時頃から午前１時を回るのが普通で、シャワーを浴びて、インスタントのそばかうどんを食べて、午前４時頃に眠って、午前１１時４５分から午後１時まで営業しているセミナーハウスのおけいちゃん食堂で御昼御飯を戴く為に、午前１１時頃に起きれば良かったから、それまで眠れば良かった。しかし、「その先は？」という問いに対して、「ないですね」という答えが本音であった。ある男性がプラモデルを集めていて、部屋中に置いてあって、奥さんに、「こんなものどうでも良いから、売って家族で海外旅行に行きましょう」と言われた。その男性はプラモデルを売って、海外旅行に行ってしまった。プラモデルに命を掛けている方が、その男性にとっては幸せだったのではないだろうか。筋トレでもボディービルダーとかになって来て、「鍛えない方が良いです」という感じでも、筋肉隆々に鍛えて来る人が居る。それはそれで良い。「筋トレは最高です」と言って、変な体形になっていても、充実感を得て幸せなら、それで良い。ジョージ・マロリーという登山家が居るが、「何故、あなたは命の危険を冒してまでエベレストに登るんですか？」と聞くと、「そこにエベレストがあるからだ」という非論理的な答えが返って来る。お父さんが言っていた言葉で、「別に私立大学でも医学部に行けば、医者になれるがや」という言葉は分かるが、国公立の医学部は無理だから理学部で良いから東京大学に行って、分子生物学を最も恵まれた環境で研究しようという夢が、１０代の頃はあった。「私立大学の医学部に行けば将来安泰です」という、大人の知恵に反旗を翻して、東京大学理科Ⅱ類に行って分子生物学を研究したいと思っていた。アルツハイマー病や鎌形赤血球貧血症や統合失調症みたいな遺伝病が治るという事が、ヒトゲノム計画をやっていた時の研究者の謳い文句であった。後に学会で東京都医学総合研究所の副所長の糸川昌成先生がおっしゃっていたのは、「脳は気象現象やマクロ経済と同様に複雑系だから、プラモデルの部品を取り換える様な要領で治すという事は出来ません。プラモデルであれば壊れた部品があったら、その部品を取り換えるだけですが、脳はそうは行きません。遺伝子の研究をしても、遺伝病は治りませんでした」という事である。東京大学の金原明子先生がパワーポイントを使って説明していた。「これだけ研究、研究と言っていて治せないんだったら、何の為の研究なんですか？」という事であった。「オープンダイアローグは遺伝病治療の敗北である」という感もある。アルツハイマー病の人達は喋れないし、統合失調症の人達って言ったって、「明るい精神障害者を量産している」という感がある。「研究の目的は研究そのもの」という言葉もあるが、「治して欲しいんですけど」という感じである。ジョージ・マロリーへの問いとは違うが、「何故、研究するんですか？」という問いに対する答えは、「統合失調症等の遺伝病を治す為」であるはずである。「研究が楽しいからです」でも良いんだが、金原明子先生が言っていた様に、「統合失調症が治らないなら、何の為の研究なんですか？」という感じである。