2022-11

ベてるな日々Archive

「浦河べてるの家」って何だろう?2

「悩む」のではなくて「考え苦悩し、そして研究する」という立ち位置は当事者研究の基本だが、それは2001年に当事者研究が始まるずっと前から、向谷地生良さんの生き方でもあった。それは中学校1年生の時、担任教師の体罰と叱責、それに体育の授業での...
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「浦河べてるの家」って何だろう?

浦河べてるの家は北海道の南端の襟裳岬から車で1時間の所にある。本州から来られるお客様にとっては真冬の寒さは衣服を着込んでも、慣れない内は耐え難い様である。しかし北海道の中ではとても暖かく、これでも雪は少ないらしい。私の故郷は名古屋市なので...
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雪景色5

カウンセリングや教育の目的は自立である。私は経済的に両親にかなりの部分を頼っているので、食費、家賃、光熱費、水道代を自分で稼ぐという目標があった。出張といっても両親にお金を出してもらって行くというのはどうなのだろうかという疑問がありあまり...
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雪景色4

私の部屋のIHコンロは寝る前にカップラーメンを作る時に活躍した。戦争が終わり、炊飯器は主婦の睡眠時間を少なくとも1時間は延ばし、冷蔵庫は食中毒を減らし、洗濯機は主婦の手からあか切れを少なくした。高度経済成長期が終わり幸せのキーワードがモノ...
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雪景色3

月曜日になると先程の女性が電話をくれた。電話を受ける時に、まだ布団の中に居ると起床してあれこれやっていましたという印象を与えようと苦心した。電話の時間は決まっていたが、直前に目覚めた時は台所に行きコップに水を汲み、口の中を潤してわざわざ滑...
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雪景色2

セミナーハウスの2階の和室を会場にして皆ですき焼きを食べた。私はすき焼きを食べている間、横山譲さんと話をした。2014年3月に浦河日本赤十字病院の精神科病棟が廃止になるまで医療保護入院されていて、私が2012年9月20日から11月2日まで...
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雪景色

浦河教会の私の部屋の外は一面の雪景色で仲間や支援者の方々が朝7時半になると雪掻きをしていた。外に出ると外壁に接する雪は1メートルを超えていた。北海道の真冬は、道路にアスファルトの見える所がどこにもなく、一面が真っ白の雪に覆われる。車はブレ...
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