降りてゆく生き方4

ベてるな日々Archive

浦河べてるの家は「狂気内包性の共同体」と呼ばれる。そこで幸せに暮らす精神障害を持つ当事者に対しては「精神障害者が仲間と連帯して自己の組み換えに成功した姿」と専門家の方々はおっしゃっている。掴み取った幸福感覚が精神障害をきっかけにしている事は実に皮肉であるらしい。統合失調症に罹るのは実に不幸な事に違いないが、浦河べてるの家では本来は不幸であるはずの当事者達が実にいきいきと生活を送る。その姿が全国的に注目を集める。実に不幸であるはずの統合失調症の当事者が「統合失調症になった事で幸せです」と言うから関係者の方々は驚いている。関係者が「これは浦河でしか出来ないのだろうか?」と質問してくる事がよくある。私は3月に群馬県で行われた日本統合失調症学会で発表させて戴く事が決まっていた。クリスマスイブに向谷地生良さんを、キャロリングと浦河教会の礼拝堂での食事の後に私の部屋に招き入れスライドに載せるインタビューをさせて戴いた。スライド作りは深夜まで続いた。その成果を発表出来る機会がやって来た。「自分に興味がある方はべてるに来ると更に興味が増します」とインタビューの最後におっしゃっていたが、これは早坂潔さんにしたインタビューの最後の一言と同じなのである。「まず、べてるに来て下さい」。2人は揃って同じ内容の回答を口にした。べてるのメンバーは毎週の様に全国各地に講演に出向いている。べてるの事を書いた書籍は三省堂の様な書店の精神医学のコーナーに行けば必ず手に入る。NHK教育のテレビ番組で精神医学を扱う30分番組が毎週放送されており、べてるもたまに取り上げられるのでそちらを御覧になられても良い。私も御二方に及ぶ物はないが同じ意見である。「まず来てみて下さい。そして肌で感じ取って下さい」真冬になるとお客様の数は激減するが、暖かい時期ばかりにいらっしゃるのもいかがなものかと思う。真冬の浦河は最低気温がマイナス10度を下回るのでそれを体感されるのも良いのではないかと思う。作業所であるニューべてるに行くとべてるのメンバーは普段、昆布作業をしている。昆布作業は体験する事も出来る。講演で各地に行っている人が、書籍で紹介されている人が、テレビで観たことがある人が居るのでお越しになられる事をお勧めする。


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