裁判長、こんな事になってしまいました！

「俺、やりたくないっちゃ」早坂潔さんがいちご作業なんかやってたまるかという気持ちは痛い程、分かる。パレートの法則っていうのがあって、集団があると、仕事をする人が２割で、仕事をしない人が８割に分かれる。構造の問題だから、どの集団でも２対８に分かれる。「仕事をする２割は優秀で凄い」と思い込んで、その２割を取って来て仕事をさせると、その２割がまた、２対８に分かれて、８割の人達は、「仕事なんかしてたまるか！」という感じになる。パラリンピックでもそうだけれど、金メダル争いをしている人を摑まえて、階級を一つ上げたら、ぶっちぎりの最下位になったという話を聞く。早坂潔さんが「俺、やりたくないっちゃ」と言ったら、「仕事なんかやんなくって良いんだよ」と言えば良い。仕事なんか辞めて、苫小牧にＧＡとか何とか理由付けて、遊びに行って来れば良い。「浦河では仕事人間でもよ、札幌に行ったらホームレスだべさ」って、統合失調症の人なんか、そんなものである。「哲学やってないで、統合失調症が治る薬を作ってくれ」という感じだが、統合失調症の人は哲学者である。それに、調味料で仕事を加えると、良い具合になる場合もあるが、「リカバリーとは、Ａという生き方からＢという生き方になったのが、Ａという生き方に戻るのではなくて、Ｃという生き方になれば良い」という事らしい。