生活保護と障害者年金をもらっている人の場合、昼までぬくぬく眠っていて、それでも生活は出来るかもしれないけれども、「生きていて楽しい?」という問の前に立たされる。もう70歳になる小川和加子さんという女性が居る。月曜日から木曜日までと、土曜日の午前中に浦河赤十字病院で栄養課の仕事をしている。金曜日はニューべてるの金曜ミーティングの司会をして、日曜日は食料雑貨店のパセオの清掃の仕事をして、お金を稼いで、午前0時まで、部屋に友人を招いて、笑っていたらしい。私は本分の仕事が出来ていなかったから、泣き所が分かっていたので参加していなかった。「浦河だと生活保護と障害者年金でも生活して行っとる人はしとるで」と、別の双極性障害の女性に言われた事もあったが、それもそうかもしれないが、「生きていて楽しい?」という問の前に立たされる。天職とかいう言葉があるが、自分のやっている仕事を好きになるしかないというのが結論である。歳を取って来ると、滅茶苦茶でも、誰も、何も言わなくなって来る。生活支援をしてくれる人が言っていたが、パセオの清掃の時に、親会社から来ている清掃の人に、下の立場のべてるの家から清掃に行っている人が、いちいち、「それ冷たいんじゃないですか?」とか言ってしまう。「その人は、そういう人だって分かって下さい」と生活支援の人は言っていたが、それが「大人になるっていう事」だろうか。ラーメン屋が食券制だと、「てめぇ、分かってねーんだ」と怒る人が居るが、人の温もりが欲しくなる気持ちは分かる。マタニティブルーというのは、お母さんは一人きりで、子育てをしてはいけないよというメッセージである。統合失調症というのは、人は一人きりで生きていてはいけないよというメッセージである。おけいちゃん食堂で御昼御飯を取っていたが、食べに行けなくて、お弁当を持って来られて、「以上。お終い」となった時は効いた。べてるの家の暖かさという点では、人と関わらなくなったら、精神疾患がおかしくなるという人達がコミュニティーを形成しているという所が「病む事の可能性」である。
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