8月6日(日)、礼拝の時に双極性障害の女性に言われた。「今晩の6時半から、港公園で花火をやるけど、来る?」私は首を横に振った。しかし、よくよく考えて、やっぱり行ってみようという気持ちになったので、夕御飯を食べてから、港公園に行く事にした。夕御飯のメニューは鶏肉の塩麹焼きと青菜の炒め物とピリ辛こんにゃくと御飯と味噌汁であった。お客さんで来る女性は東京都の新宿区に住んでいる。「新宿って言ったら、歌舞伎町ですよね?」私がそう聞くと、お客さんの女性は頷いた。東京大学の熊谷晋一郎准教授の研究室に1年間勤めて、来年にも会社を立ち上げる。「社長になるっていう事だね」ニコニコして、私との再会を心から喜んでいる。私も嬉しかったので、聞いてみた。「何年振りに会ったんですかね?」「15年振り」当事者スタッフの人(統合失調症を抱えながら1日7時間働いている人)がお客さんで来た女性と電話番号とラインを交換していたので、私も電話番号とラインを交換した。「一回、結婚して、DVで別れたから、苗字が代わったよ」「子供は居るんですか?」「居ない」浦河港の向こうの方から声が聞こえて来た。「アウトー」私は客商売には向かない。「客商売じゃなくて、人付き合いだ」と言われそうだが、やはり客商売には向かない。線香花火にライターで火を付ける。火花が飛び散って、パチパチと音を立てる。川村敏明先生が言っていた。「最近はね、患者さんは日高振興局とか浦河町役場のストレス系の人達を取っていて、統合失調症の人は新しく取っていないんだわ」お客さんで来た女性の御一行もべてるに大金を落として行くんだろうが、私の懐が潤わないので、その女性以外の人達を無視する事にしていた。まだ、花火をやっているのに、双極性障害の女性は、「7時半やから」と言って帰って行ってしまった。花火に参加していた人達は、殆どが北海道外から来ている。大阪府とか札幌市とか東京都とか。私は名古屋市。8月7日(月)の午後5時30分から、浦河インで食事会があったが、東京都から来たインテリにムカつくだけで、1200円のビーフカレー代が勿体ないだけであった。「阿部ナンバー1って居たよね。あの人のおかげで、コミュニティーが出来ていたっていうかさ」私は踏み台にされるのは嫌である。お客さんの方から「名古屋」という声が聞こえて来た。「(名古屋っていうけど、)浦河に来て20年とか経つだろ?」「16年です」二拠点生活という手もあるが、ただ、ふらふらしているだけという感がある。花火の時に、港公園の向こうの方から聞こえて来た、「アウトー」という声。早坂潔さん達が築き上げた土地で、余所者が花火をやったり、べてるの事を議論しているから、地元の人達が怒っているんじゃないだろうか。東京都から来たインテリの皆さんが、べてる談議をしていると、怒りが沸くだけであったが、これも経験だと思って割り切る事にした。日本語失調症は治しても、お金がなかったら、飯が食えなくなって、腹が減る。灯油代が払えなかったら凍死する。浦河インで支払った、ビーフカレー代の1200円は無駄であった。
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