「浦河べてるの家」って何だろう?9

べてるな日々

北海道の浦河教会の礼拝での事。40代の統合失調症の女性が声を荒げて、爆発してしまうではないか。当たり前の教会であれば、その女性は、教会から出て行ってもらうところだが、爆発した後にニコニコして群れに加わっているではないか。地域で生活する事は、この地域でしか出来なさそうな人も、2時間の間、きちっと着席していた。礼拝中に震えて、泣いている女性が居た。「これがリアルだ」と、感心した。主治医の川村敏明先生の言葉である。「ボーッと、突っ立っていたり、何にもしていない人が大切なんだわ。そういう人達が、皆に勇気を与えているんだわ」「これから、どんな教会にしたい?」と向谷地生良さんが、礼拝の参加者に聞いて回った。私は挙手をして答えた。「爆発する人とか、一般の地域だったら、一生、病院の中で入院していて下さいっていう人が、地域で生活していて、教会の礼拝にも参加している。その姿に勇気をもらう。この人達、本来だったら、一生、精神病院の中で入院だよなっていう人が教会の礼拝に参加している。それは奇跡の光景である」礼拝中に泣いていた女性。私はその女性の為に出来る事がないかと考えた。確か、その女性には子供が3人、居たはずである。しかし、礼拝中に泣き出してしまうなんて。統合失調症の患者と言ったって、軽い人達は、一日7時間とか働いているが、そういうのじゃなくて、その日の糧もままならない人達の為に出来る事を探したいと思った。「こんな惨めな姿になってまで、生きる意味が見付からない」統合失調症の人達は、殆ど全ての人が、そんな葛藤を経験して来ている。その女性は、よく言っていた。「カフェぶらぶらで働く事を第一に考えていて・・・」私が統合失調症にならずに、遺伝子研究の道に邁進していたら、こういう人達の為に全力を尽くしていたはずである。高校3年生の時に、名古屋大学理学部生命理学科を受験した頃には、すでに統合失調症の兆候があった。「どんな教会にしたい?」向谷地生良さんは聞いて回った。泣きながら、震えていた女性は、3人の子供の事を思い浮かべていたのだろうか。女性の為に、何か役に立つ事が出来ないだろうか。「人間の脳は気象現象やマクロ経済と同様に複雑系だから、プラモデルのパーツを組み換える様に、遺伝病を治す事は出来ない」「どんな教会にしたい?」向谷地生良さんは聞いて回った。その時に、震えて泣いてしまっていた人を、救う事は出来ないだろうか。「究極の支援とは、一緒に御飯を食べて、一緒に寄り添って眠って、寝食を共にする事である」地域で暮らす事で精一杯である感じの統合失調症の人達が集える教会。それが向谷地生良さんの描いた夢だろうか。教会で、端の方で、震えながら泣いていた女性に、この病を生きる事の過酷さを感じた。


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