「一寸先」で怖い

べてるな日々

「浦河べてるの家が最先端だよ」とか、福祉の世界で言っていても、末端がどんどん入院して行って、原型がないという事が特記する点である。「メンバーも職員も総取り換えだろ」と言いたくなる。愛知県警と北海道警のマークにあっている気がする。愛知県で図書館から出たら、捕まっていた人が居た。愛知県警察本部の所を通ったら、「パトカー、転回します」と言われた。北海道の浦河町で、昆布作業をやっていた時に、少しだけ楽になった。愛知県に居た時に、外出する度に、パトカーとすれ違う事が謎であった。パトカーが車を止めたり、自転車を止めたり、何でこんなに頻繁に遭遇するか謎であった。名古屋地方裁判所の所から出て来た人に、「名大を出て、やりたい放題だわ」と言われた。名城公園でセブンイレブンで購入したおにぎりを食べていたら、パトカーに車が止められていた。両親は仕事に邁進した。月曜日から土曜日まで、木曜日を除いて、午前9時から午後8時まで仕事をしていた。私は歴史に碑を残して、おさらばである。笠井清登教授が論文を受け取って下さった。べてるの家の事を描いた人物として、歴史に碑を残したではないか。ジョージ・マロリーみたいな感じに、歴史に名前が残るではないか。日本の統合失調症の歴史に碑を残したではないか。治る薬を作る事が、日本統合失調症学会の先生方の仕事だが、薬が出来ないではないか。浦河町には入院出来る精神病院はないから、末端が死んだり、入院して行く。岡崎祐士先生や糸川昌成先生や池淵恵美先生や丹羽真一先生が、「統合失調症を治す薬を作る」という事を目標にして、日夜、研鑽に励まれている。論文とか一杯出来ても、治る薬が出来なかったら意味がないんじゃなかと思うが、それでも良いんだろうか。統合失調症は癌と同じである。「あの世で幸せになりますように」という事で、教会の礼拝に行きまくったが、統合失調症という病気は、「この世の幸せを捨てましょう」というメッセージなんだろうか。ミスターべてるの早坂潔さんが、「俺達の病気っていうのは、金欠なのよ」とおっしゃっていたが、べてるの家の昆布作業は時給400円で、最低賃金を割っているではないか。精神病院に入院して、ただ、流れて行く時間を消費するという事が如何に辛い事か。統合失調症という病気は100人に1人が罹る遺伝病である。隣の部屋の人が、起床すると、独り言を言うから起きてしまって、壁をバンバン殴っていたら、喧嘩になるわで、大変であった。横になっていて、扉とか蹴っていたら、そういう部屋に連れて行かれて、怒鳴り散らされるではないか。部屋を代えられるではないか。抗精神病薬で手も足も口も固まっていた。「まだ、食べてるよー」夜とか、身体が固まっているから、寝巻きに着替える事が出来ない。身体が勝手に、左に回転したり、右に回転したりする。よだれが垂れて来るではないか。愛知県庁とか名古屋市役所で働いている人達も、こんな事になってしまうという事を知ったら、怖くなって、仕事辞めるだろうな。私は愛知県最難関の中高一貫校出身だが、別に偉くなったって、何にも変わらないではないか。「一寸先」で怖い。パトカーがサイレンを鳴らしていた。「消防車ですか?」「いや。パトカーじゃないか。消防車の場合はカンカンっていうだろ」名古屋市の官庁街は、初夏の陽射しが射し込んでいた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました