東大より医学部・歯学部だったという教訓

べてるな日々

私立大学の歯学部なんかに、行ってたまるかという意地があったので、私は現役で入学した私立大学の歯学部には通わずに、分子生物学で功績を残す為に、東京大学理科Ⅱ類を目指した。しかし、今、考えれば、私立大学の歯学部に行って、手に職をとやった方が上だったかもしれない。私の出身の高校からしたら、私立大学の歯学部なんか、誰も進んで行きはしない。私立大学でも医学部なら、「まぁ、良いや」という感じで進学したりするが、何となく敗けたという感じである。今からすれば、藤田医科大学医学部か愛知医科大学医学部に、受験対策をして、合格して、卒業しておけば、医者として過ごせたし、私立大学の歯学部で歯科医師で、一生、手に職を得られたのである。夢を追って、遺伝子の分野で功績を残すとかで、東京大学理科Ⅱ類なんか目指したのは、何故か謎である。ICUとかにしたって、入試科目が英語だけだから、東大入試からしたら、話にならない。だって、東大入試って、英語・数学・物理・化学・国語が2次試験で課されて、センター試験では倫理・政治経済もある訳だから、とてつもない大変さなのである。慶応大学の経済学部にしても英語と文系数学だけで、センター試験もないから、対策をすれば、それ程、大変という訳でもない。でも、ICUとか慶応大学の経済学部でも文系の中では最上位である。「英語と文系数学だけじゃん」という事で、何とも言えなかったという、高校3年生時代の記憶がある。現役の時に不合格であったが、東京医科大学医学部に行くと、新宿だから、潰れた時に危険であるから、藤田医科大学医学部とか愛知医科大学医学部なら、潰れた時でも、実家からでも通えるという点で、そこの対策をしておけば良かったという事は驚きなのである。行くつもりがなかったので、対策をしないで藤田医科大学医学部を受験したが、英語8割、数学全問正解であったという自己採点であったが、物理・化学で得点出来なかった。取り合えず、数学を東京大学の合格レベルへという発想であったから、物理・化学は浪人してからで良いかと思っていた。英語・数学は程々にして、物理・化学に力を入れていたら、藤田医科大学医学部は受かっていたかもしれない。というか、私立大学の歯学部に入学したのに仮面浪人で東京大学理科Ⅱ類を目指して、遺伝子研究の夢を追うという事の意味はなかった。私立大学の歯学部の入試問題なんか、「本当にこれで良いの?」という位、簡単なので、私の高校からはあまり進学しないというイメージがある。一応、400人中、260位で高校を卒業したので、私立大学の歯学部に行くという感じではなかった。「人間は神の領域に到達するか」とか「21世紀は遺伝子の時代へ」という謳い文句は素晴らしかったが、別に、東京大学である必要はなかったし、受験した名古屋大学理学部生命理学科にしたって、旧帝国大学である。私の高校からだと、名古屋大学に合格しても、医学部以外は、先生方は褒めてはくれなかったから、私立大学の歯学部なんか、惨敗という感じになった。しかし、将来的には、名古屋大学理学部生命理学科に行くよりも良い訳だから、訳が分からないのである。私立大学の歯学部なんかは、「男のロマンに反する」と思っていた。東大理Ⅲを頂点とした学力ヒエラルキーが、私の高校では確立されていた。「私も理Ⅲに」と思った事はあったが、中学校2年生の夏休みから高校2年生の11月までまともに勉強をしなかったから、東京大学理科Ⅱ類に受かる可能性はなかった。ただ、男のロマンとしては、遺伝子研究に専念して、生涯を送るという夢があった。しかし、今、考えると、入学した歯学部に通えば良かっただけである。大人になって分かる事は複雑である。

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